歴代紹介2020年度

2020年度 スローガン

Movement

~幸せで持続可能なまちを創造し、笑顔溢れる未来を共に創ろう~

背景

理事長所信

はじめに

理事長
2020年度理事長
小松直哉

激動の「平成」という時代が終わりを迎え、「令和」という新たな時代を迎えました。昨年は我々の活動拠点である塩尻市も、市政施行60周年を迎え、長きにわたり故郷である塩尻市を成長に導いてくださった先人達への感謝の念が絶えません。

本年2020年は56年ぶりに東京でオリンピック、パラリンピックが開催され、2025年には大阪万博の開催も決定しました。世界中から多くの人が来日し、日本という素晴らしい文化、自然、そして我々の地域を発信するビッグチャンスが訪れます。そんな折、我々は産業革命の時に直面しています。社会では、情報通信の進化によりインターネットやスマートフォンが当たり前になり、情報が常に身近にある時代となりました。2020年3月から5G(5Generation)と呼ばれる情報インフラの進化により、情報通信量が飛躍的に増加することでVRやRPA、IOTといった産業技術革新が進み、過疎化地域の課題である自動運転などによるスマートタウンや遠隔手術などが実現していくでしょう。この新技術確立による第4次産業革命によって、これからの時代を生きる者として「夢だったことが現実になるかもしれない」という事実は未来のリーダーになる若者をワクワクさせ、将来への希望をもたらすことでしょう。

しかし、そんな明るいニュースの反面、この数年は自然の脅威にさらされ、各地では甚大な被害をもたらす災害が相次いで発生しています。長野県内においても史上稀にみる災害となった台風19号では、千曲川の堤防を決壊させ、家屋が床上浸水するなど、多くの住民、そして仲間が被害を受けました。そんな時、青年会議所はいち早く行動を起こし、ボランティアとして行動に移し、地域の方と協力して復興への第一歩を進めました。各地のLOM の迅速な行動は学ぶべき点が多々あり、我々も行動を共にするとともに、災害に負けない強い地域を創り出さなければなりません。

第二次世界大戦を経て、日本は先人の並々ならぬ努力により奇跡的な復興を遂げました。民主主義が浸透し、治安は良く、教育環境や社会保障制度は整備されました。日常生活ではモノが当たり前に手に入るようになり、交通やインフラも整備され、我々の生活は豊かになりました。しかし、モノが豊かになった分コト(体験やコミュニティへ参加)が置き去りになっている地域では、少子高齢化が進み子供たちが減っています。これからは多子社会の実現と、課題解決を自らが考えられる教育が必要です。そもそも学習指導要領に基づいた画一化教育は、日本が世界に羽ばたいて活躍できる人材を生み出せない最大の原因になっていると言わざるを得ません。教えるという概念の前提は、教える人が答えを知っているということであり、教えられる人はその答えを覚えるだけになってしまうため、自分で考える能力がなくなってしまいます。答えを覚えることは人間よりコンピューターのほうが得意だから、AIやロボットにできないことができる人間を育てなければ、国際的な競争力を失ってしまうのではないでしょうか。この新時代の21世紀に最も重要視されるのは「オープンエンドな問題解決力」を持った人財を育てることだと考えます。資源の少ないこの日本では「人」という資源を増やし、国際競争力を持った教育へと変わることで日本の未来を明るくします。

私たちは青年会議所の創始の精神をもう一度振り返り、青年として明るい未来へ情熱を燃やし次の時代の担い手として大きな責任負っていることを心から自覚することが必要です。

今まで青年会議所運動では「指導力開発と地域社会開発」を軸として推進してきました。しかし、産業革命が始まったことで、これからの社会には多様性豊かな人材育成と持続性可能な社会を形成していくための「変化」が強く求められています。多くの社会起業家が集まる青年会議所は個性に溢れ、多くの可能性に満ちています。多様な考え方を認めて、自分の意思で行動し、経験を積み上げ成長することで変革の能動者として、この地域をそして日本を良くするのです。

自分たちの子供のために「幸せで持続可能なまちを創造し、笑顔溢れる未来」を共に創りましょう。

【人の成長機会を創出し多くの仲間を集める】

かつては塩尻青年会議所も100名を超すメンバーで活動していた時期がありました。全国の青年会議所に言えることですが、現在は現役LOM会員の減少、そして在籍年数の短い会員が多くなり、様々な役職や活動をすることで得られる経験が少なくなってしまい、青年会議所の良さや活動意義を伝えられるメンバーが減り会員拡大が大きく進んでいません。

塩尻青年会議所が誕生したのは1969年。60名の青年が強い信念と、抑えがたい情熱をもって誕生しました。一昨年には創立50周年を迎えることができ、昨年は次の50年を見据え、新たな時代の創造者となるべく活動・運動に取り組んでまいりました。

ここで、会員の皆さんには青年会議所が発足した経緯を少し述べておきたいと思います。

今から69年前、その時代の日本において、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所が設立されました。当時、GHQに提出された設立趣意書の最初の一文はこう始まります。「日本の再建は我々青年の仕事である」と、焼け野原から日本を復興させるために、青年が立ち上がったのです。時代背景は違いますが、これからの日本という国を創っていくのは「我々青年の仕事」だということを強く自覚することが必要です。

我々の活動とは、時代のニーズや変化を的確に捉え、その機会を創造し提供することで生まれる少しの「変化」を地域に与えることで、地域をより良くすることです。メンバーは様々な役職や仕事を経験して得る知識を使って、地域を良くするためにアイディアを出し、調査研究しながら思慮を深め、言葉にして議論を巻き起こすことで起こる「変化」を経験します。そして成功も失敗も経験し、改善を繰り返しながら事業を構築していきます。これらの過程を経ることで人間的にも、社会起業家としても成長すると私は考えます。しかし、それは多くの仲間の意見や応援があってこそ成し得るものであり、また、その仲間の数が多いほど考え方に多様性が生まれ、実行するための行動力へと変わります。そして多くの仲間と出会い切磋琢磨することは、多くの成長の機会を生み出し、自分の多様性の幅を広げてくれるものと信じます。

最近では働き方改革の導入により、私たちの働き方に変化が表れてきています。高度成長期時代の「朝から晩まで働くことが当たり前」ということが見直され、働く人一人ひとりの意思が尊重される多様性豊かな働き方が求められています。我々も誰もが充実した活動ができるよう、組織運営に変化を与え、興味を持った人が参加しやすいよう制度の見直しも進めていかなくてはなりません。そして多くの人の刺激になり共感を得られる行動を起こすことは、実体験に裏付けされた説得力のある言葉となり、人の考えを変えて心を動かし、誰かの行動が変わることは地域変革へと繋がっていきます。

本年は自らが積極的にJC活動に取り組むために、メンバーの資質向上を目的とした「しおじりアカデミー」を開催いたします。昨年、長野ブロック協議会では、信州アカデミーが開催されました。参加した多くのメンバーが成長を感じ、各LOMに戻って積極的に活動しています。JCアカデミープログラムとは、青年会議所の目的と本質、JCが目指す明るい未来を実現するために、そしてより良い運動に繋げるためにJCが開発したプログラムです。このプログラムを取り入れることにより、青年がやるべき行動を理解し自分自身を成長させてください。また、その成長を通じて人の意識を変えて巻き込み、組織が生み出す成長の機会を提供することで、自己成長できる組織なのだと感じてもらい一緒に活動する仲間を増やしましょう。これが正に「会員拡大事業はJC運動の本質」と言われる所以であり、同時に仲間を増やすということは組織の根幹に関わる最重要事項です。メンバー一人ひとりが主体性を持って取り組み、一人でも多くの仲間を増やしましょう。

【より良い社会を目指しSDGsを推進する】

私たちの住む国や地域は、これまで多くの変化を伴いながら、より便利で快適な社会へと発展を遂げて来ました。社会を良くするために採択されたSDGsは世界中で注目を集めています。しかし、まだまだ認知度は低く、広く社会への普及が進んでいないのが現状です。

SDGsとは2015年、国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」にて記載された2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の誰一人も取り残さないことを誓っています。SDGsは世界中の人や企業が社会課題を認識し、解決するために行動を起こすための目標です。 私たち日本の青年会議所は強力にSDGsに推進することを宣言し、「SDGsを日本で最も推進する団体」になると誓いました。SDGsの重要性を少しでも社会に浸透させ、我々の住む地球を子供たちに引き継ぐために、行動し続けなくてなりません。

我々JCメンバーが世界中のメンバーと協力し推進していくことで、社会を良くし、より良いガバナンスを構築して経済を発展させ、地球人としてこの地球を守りましょう。SDGsは社会を良くする指標になります。今年度はこのSDGsを少しでも人々に認知され、推進する企業や市民を増やすことを目的とした事業を計画します。JCはSDGsを推進し、社会にインパクトを与える運動を起こして、様々な人たちとパートナーシップを築き、広く活動を展開していきます。

【自助と共助の精神を醸成し地域防災でふるさとを守ろう】

近年の気候変動は地球温暖化や海水温上昇、温室効果ガスの増加など様々な要因を受け、自然災害の猛威は年々威力を増しています。2019年10月、長野県は台風19号の影響により、長い間雨が降ったことで河川を氾濫させました。今回の甚大災害を教訓にし、道路や鉄道、電気や水道といったインフラが使えなくなった時、我々はどのような準備をして、どう命を守る行動に移すかを学び、実体験の知識が必要です。

タイトルにある自助とは、自分自身や家族の命と財産を守るために、自分で、そして家族で防災に取り組むことです。自分(家族)の身は自分(家族)で守る、の考えのもと、日常的な災害に対する備えや、災害時の対応を行っていくことです。次に共助とは、災害時に、まず自分自身や家族の安全を確保した後に、近所や地域の方々と助け合うということです。また、災害時に円滑に助け合いができるように、日常から地域での助け合いについて備えることが必要です。1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災、また台風による災害で一番多くの人命を救助したのは、地域住民による共助だったと言われています。高齢者や障害を持った人、小さいお子さんがいる家庭など、近所のことを一番よく知っているのは地域住民です。自分たちの身を守り、そして地域を守る。これが今後、我々のふるさとを守るための重要な行動なのです。この塩尻や中信地域には過去にあまり災害が発生していません。経験がないからこそ、実際に災害が起きた時には災害パニックが起こる可能性があります。今から準備をすることが大切です。また、災害が起こる前、起こった時の情報収集には、公共機関から発信される情報が重要になります。公共の情報共有による災害発生時のルールを明確にし、迅速な行動ができる準備をすることで、塩尻という私たちのふるさとを守りましょう。

本年は36年目の継続事業であるアドベンチャースクールに新しい試みとして、防災の重要性を入れることで「子供たちに新しい挑戦と学びの場」として今年度も開催します。多くの新しい知識に触れ、学びと実体験をもって成長する子供たちに、チャレンジする楽しさを提供します。デジタルネイティブ世代である現代の子供たちはスマホやインターネットがあるのが当たり前です。さらに進んだ未来として最先端技術を学ぶとともに、電気も電波も無い状態ではどんなことが起こるのか体験してもらい、自分の将来と災害が起きた時の行動を考えるきっかけにしてほしいと考えています。

我々、青年会議所にできることは学びによる「成長の機会」を創出することです。青年会議所として地域や行政、諸団体とパートナーシップを構築し、様々な研究、調査を実施し地域防災を広く市民に学んでもらう事業を展開します。一人でも多くの市民を巻き込み、地域防災の重要性を広く発信することで自助と共助の能力を向上させる運動を展開し、災害に備え準備をすることで実際に災害が起きても助け合えるまちを共に創りましょう。

【青少年事業の本質を追求し、挑戦する青少年を育てる】

青年会議所では青少年事業を大切にしてきました。過去に多く開催された事業では小学生を対象にした事業が多く開催されてきました。背景には小学生時代の感受性豊かな子供たちに対してインパクトを与えることで将来に夢や希望を持ってもらおう、という想いが溢れていました。

我々大人が子供たちに与える影響は大きく、JCの使命である、「より良い変化をもたらす力を若者に与えるために発展・成長の機会を提供する」それが人間力開発・リーダー開発に繋がり、青少年事業を行うべき理由だと私は考えます。

今年度はその対象を広げ社会へ出る一番近い存在である、高校生や大学生も対象にしたいと考えています。高校生や大学生は義務教育より高度で専門的な教育を受け、自分の夢を明確にする重要な時期です。現在の教育も様々な発展を遂げAIの活用など様々な改革が行われていますが、「自分の考えをもって多様な答えを導き出す」という教育は先進国の中でも遅れていると言わざるを得ません。我々は彼らの夢の後押しをするとともに、地域未来を共に考え、地域愛を醸成し、愛を持って地域で活躍できる場を共に創っていくことが必要です。

そこで、日本青年会議所で始まったチャレンジユニバーシティ事業の仕組みを活用します。チャレンジユニバーシティとは、若者の成長と地域の発展という2つの目的を達成するために、まちの課題に若者が挑戦するというワークショップ型の事業です。 塩尻青年会議所は若者に成長の機会として地域課題を解決する挑戦を提供するため、地元企業や他団体と連携した事業にしたいと考えています。そして若い世代の目線で考えだした地域課題解決のアイディアを広く発信することはこの人口減っている社会の中に希望を見出します。今回の新たな挑戦は必ず我々のふるさとの発展、そして若者の成長、さらには我々メンバー自身の成長につながると信じています。

また、わんぱく相撲では中信大会が塩尻で、そして県大会が中信地域で開催されます。近年では各種スポーツ団体の長による不正やパワハラ問題など、大人による不祥事が目立ちその姿は子供たちにどう映っているのでしょうか。JCが行うスポーツ事業の目的は「グッドルーザーの精神」を育てることです。たとえ勝負に負けたとしても相手を称えられる強く前向きな心で、道徳心を持ち自立した人財を育てます。そして、大会を通じて地域間の交流人口を増加促進させることで、コミュニティーが活性化し、魅力ある地域の発展も可能にします。

本年の青少年事業は新たな挑戦と、伝統の継承で地域に愛を持った若者を増やし未来の地域社会を発展させる重要な事業だということを再認識して活動しましょう。子供たちに「未来」という希望を与えるのは我々の責任です。

【持続可能な社会を創造し、こころ躍るまちを創る】

私たちのふるさとであるこの塩尻で、我々青年世代が次に繋げるためのレガシーがないか考えました。地域資源は塩尻周辺地域も含め沢山あり、利活用されず埋もれいる資源も存在するかもしれません。地域資源のあり方を考えるきっかけは小坂田公園にある市民プールの閉鎖でした。塩尻市はあの周辺施設をどう利活用するのか、方針は決まっていると聞いています。そういった場所や資源がどんな利活用をされるのか、どんな場所になるのか、気になるのは私だけではないはずです。様々な意味を含む地域資源ですが、施設でいえば使われなくなった設備は老朽化していき、やがて建物などは危険な場所へと変わってしまうかもしれません。持続して運営ができる仕組みがあり、多くの人が利用したいと思う場所になるために、私たちは行政と市民の想いを少しでも近づけ、お互いの意見交換の場を設けることで想いを共有し、多くの人に愛される地域資源にしていくことが必要です。そのためには私たちも多様な成功事例を研究調査し、行政が計画していることも理解したうえで、市民が誇れる場所、他県や海外からも注目される地域資源になるようアイディアを出し、議論できる場を創出し、集まったデータをまとめたものを意見書として提出したいと考えています。

そして、塩尻が誇る地域資源である塩尻玄蕃まつりは今年で45回目を迎えます。45回という歴史の長い市民祭であり、地域の貴重な資源の1つです。本年も積極的に関わり、地域の貴重な資源である塩尻玄蕃まつりを永続させるために活動することは、幅広い年齢層が交流し生まれる人と人との繋がりを再確認できる機会だと考えます。街が活気に溢れることで笑顔が溢れ、持続可能な地域社会の発展に寄与します。

私たちには個性豊かなメンバーが在籍し、今もパートナーとして活動してくれる仲間がたくさんいます。様々な意見やアイディアを集められる団体であり地域がより良くなるために、誰かがやってくれるだろうではなく、自分事として行動することで地域を良くしましょう。

そうすることで笑顔溢れる塩尻の未来を、そして日本の社会を持続発展可能なものにするのだと信じます。

【結びに】

「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である。」(本田宗一郎)  「世の中に失敗ということはない。チャレンジしているうちは失敗はない。諦めた時が失敗である。」(稲盛和夫)

戦後の日本経済を牽引してきた本田技研工業の本田宗一郎氏と、私が尊敬する経営者である京セラ、KDDIの創業者稲森和夫氏の言葉です。行動と明確なビジョン・信念は両輪のごとく双方必要であるということと、失敗を恐れてチャレンジすることを諦めたら何も成しえることはない、ということです。

 

強固な信念と意志を有する者の発言や行動は、迷いがなく非常に力強いものです。社会変化の度合い、そしてその速度が激しい現代、混沌とした未知の可能性を切り拓いていくため、今一度自分自身を見つめなおし、何事も諦めない強い組織を創り上げ、新たな時代を共に力強く進んでいくための1年にしましょう。この地域を良くするのは私たちの仕事なのです。

幸せで持続可能なまちを創造し、笑顔溢れる未来を創るためにMovementを巻き起こそう!

基本方針

・青年会議所の創始の心を学び直すことで、青年の成長に必要な積極的変革の機会を提供する。

・SDGsの開発目標を軸とした持続可能な社会開発を推進し、行政や地域に根差す諸団体、市民とパートナーシップを構築し、一人でも多くの「世界を良くする市民」を増やす活動を展開する。

・チャレンジユニバーシティプログラムを活用して、自らが考え地域課題を見出し、地域愛を持って解決できる若者を育成する。

・グットルーザーの精神を醸成し、スポーツ(わんぱく相撲・JC旗サッカー大会)を通じて自立した人財を育成する。

・市民がわくわくするようなまちづくりを目指し、地域資源をブラッシュアップさせる。

・異常気象や地震などの自然災害に強いまちを創造し、地域防災への意識を高め、自助と共助の精神を持てる地域社会を醸成する。

重点活動

  • LOM一丸となった全体拡大事業
  • 自助と共助の精神を学び、地域防災を推進する事業
  • SDGsの理解促進事業
  • 地域資源ブラッシュアップ発信事業
  • チャレンジユニバーシティプログラム活用事業
  • 第45回塩尻玄蕃まつり
  • わんぱく相撲県大会の実施
  • しおじりアカデミーの開催
  • シニア親睦会を通じた活動促進事業

組織図

委員会紹介

しおじりの街元気委員会

しおじりの街元気委員会
委員長 飯塚 多佳志
委員長
飯塚 多佳志

基本方針

まちづくりとはなんでしょうか。様々なまちづくりの定義があるとは思いますが、私はそれぞれの地域の資源を生かして街を元気にしていくことだと考えます。街を元気にすること、それはそれぞれの地域の資源である「ヒト・モノ・コト」を動かし魅力ある街にしていくことであり、それが有効に実行できれば自然と街が元気になると考えます。塩尻市にもたくさんの資源があります。

例えば、この街を元気にしていこうと活動されている方も重要な人的資源の1つでしょう。えんぱーく、えんてらすなどの市が所有する施設も資源ですし、市内で開催される伝統行事やお祭りといった文化的資源もそうです。

ところが、これらの資源が有効に活用しきれているかと言えば、必ずしもそうでない所があるように思います。例えば人的資源の不足です。私たちも日々JC活動を行っていて実感をしますが、まちづくりに意欲的な人材というのは本当に貴重です。もっと多くの人材が集まれば、より街を元気にできるのにと感じることは少なくありません。また、文化的資源の一つである塩尻玄蕃まつりでは年々参加者が減少しており、これを見過ごすことは地域の交流の機会も少なくなり横のつながりが希薄になっていく恐れがあります。他にも、市が所有する資源が眠ったままである事実もあります。例えば、小坂田公園のプールが挙げられます。平成27年の営業を最後に閉園となり、現在再利用方法を計画している最中です。塩尻青年会議所が2017年4月例会で行ったアンケートでも市民から復活を希望する声は多いものの、多くの市民がその実態を知らぬまま今日に至っています。こうした地域資源を今一度見直す時期にきていると考えます。

では、どうすればよいか。以上のような街の資源の課題を当委員会では少しでも解決していき街が元気になるように下記のような活動を実施いたします。

人的資源の不足については、やはり塩尻青年会議所のメンバーを増やすことがその対策の第一歩であると考えます。私たちこそがまちづくりの急先鋒であるという自負を持ち、その力を遺憾なく発揮するために、今年度も引き続き会員拡大に注力をします。

3月例会ではSDGsを分かりやすく体系的に学べるよう企業、市民、行政参加型の事業を開催します。SDGsの一部はまちづくりにも繋がるところがあります。まちづくりと言っても今まで何をすればよいか分からなかった企業や一般市民に対し、明確なゴール=目標を提示すれば「自分にもできることがある」とやる気を出してくれるかもしれません。その運動の起こりが人的資源の発掘となると考えます。SDGsを様々な企業・団体・一般市民が推進できる切っ掛けを作るために、まずはSDGsを知ってもらうことを第一に働きかけます。

7月例会では「第45回塩尻玄蕃まつり」で積極的に運営に関わりたいと考えております。45回目を数える歴史の長いイベントであり、地域の貴重な資源の1つです。地域の人が楽しめる企画をつくるのはもちろんですが、様々な年代が交える場を作っていきたいと思います。地域の貴重な資源である塩尻玄蕃まつりを存続することは、街のたくさんの年齢層が集える場を提供することであり、それにより参加者が地域の繋がりの大切さを改めて確認することができると思います。

10月例会では塩尻市が所有する遊休資産の新たな活用方法を市民・行政・企業と共に考える事業を行います。例えば上記でも挙げた小坂田プールは子供を連れて遊びに行けた施設の一つですが、そのような貴重な場所が一つ無くなったということは、子育てしたくなる街日本一を目指している塩尻市にとって、選択肢を奪いマイナスになるのではないかと考えます。また、そういった遊休施設が眠っていることに多くの市民が無関心であることも問題であると捉え、市民・行政・企業が意見交換を通じて、これからより良い形で遊休資産をどのように活用していくかを考えます。最後は広く発表を行いより多くの市民に関心を持ってもらうような事業を実施します。

12月事業では家族に感謝の意を伝えるべくクリスマスパーティーを開催します。普段お世話になっている家族やパートナーに対して楽しんでもらえるような場を作ります。

資源とは広義で「人が暮らす上で利用される全てのもの」を指す言葉です。存在するだけでは意味が薄く、上手に利用することで人々の暮らしを豊かにしてくれるものです。街に眠る数々の資源を活用する行動こそ「Movement」であると考え、街を元気にするべく活動をしてまいります。一年間どうぞよろしくお願いします。

年間事業計画

  1. 会員拡大の推進
  2. 3月例会「SDGs推進事業」
  3. 7月例会「第45回塩尻玄蕃まつり」
  4. 10月例会「遊休資産有効活用検討事業」
  5. 「クリスマスパーティー」(12月)

ファーストペンギン育成委員会

ファーストペンギン育成委員会
委員長 櫻山 博史
委員長
櫻山 博史

基本方針

昨年、塩尻市は市制施行60周年、桔梗ヶ原開拓150周年を迎えました。長きにわたる歴史を築き上げたのは先人達であり、多くの壁を乗り越えてきて現在に至っています。私達のすべきことは、歴史を受け継ぎ、未来へ紡ぐことだと考えています。この塩尻の未来を担うのは青少年であり、その青少年が未来に対して、夢や希望を抱き、行動できるような姿こそが理想的な姿です。

今、私達の住む現代社会は「VUCA時代」と呼ばれています。VUCAとは、Volatility(不安定)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をとった造語です。あらゆるものを取り巻く環境が不安定で不確実、かつ複雑で曖昧模糊な時代という意味です。具体的には、AIやIOTなどのテクノロジーの進化や、大規模な自然災害や気候変動の発生などの現象のことを指します。これからを生きる青少年に求められることは正解のない時代だからこそ、予測不能な事態を受け入れ、自ら考え、チャレンジしていくことだと考えます。

私達は委員会名をファーストペンギン育成委員会と名付けました。「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛び込む1羽のペンギンのことを呼びます。その勇敢なペンギンのように、リスクを恐れずに「自分でこういうことをやってみたい!」と言い、行動する若者が地域に増えれば、その地域は挑戦に溢れ、笑顔溢れる“こころ躍る”まちだと思います。ファーストペンギン育成委員会では、将来の塩尻が“こころ躍る”まちであるために、この1年間で、青少年が自ら考え、チャレンジできる機会を提供していきます。

5月には「第27回わんぱく相撲中信大会」を開催します。相撲という競技を通して、礼儀やフェアプレー精神だけではなく、果敢にチャレンジし、たとえ、勝負に負けたとしても相手を称えられる強く前向きな心で道徳心を持ちグッドルーザーの精神を育むことに繋がります。

6月には、「第3回わんぱく相撲長野県大会」が塩尻の地で開催します。塩尻以外から南長野青年会議所、佐久青年会議所、諏訪圏青年会議所、飯田青年会議所の各地域から集まり、全国大会の出場者を決める大事な大会となります。中信大会同様、競技を通じてチャレンジ精神を育みます。また、出場選手以外にも、大会を観覧する機会を提供し、同年代のチャレンジする勇姿からチャレンジ精神を育みます。

8月には、「第36回アドベンチャースクール」を開催いたします。普段の学校教育や生活では学ぶことのできないこととして、「自然災害」などをキーワードに、子供達に非常事態の行動を体験してもらい、子供達が自ら、考え、行動するきっかけの一助となるように実施します。

11月には、日本青年会議所でも推進をしている「チャレンジユニバーシティ」に取り組みます。課題を自分ゴトとして捉え、解決のために必要なリソースやプロセスを知ってもらうことにより、課題解決のノウハウを身につけ、自ら考え、行動し、解決する力を育みます。

   

先輩諸賢の想いや活動は毎年、受け継がれ、現在へと紡がれています。この時代だからこそ、全力で取り組み、全力で楽しむ姿も未来へ紡いでいきます。1年間、よろしくお願いいたします。

年間事業計画

  1. 会員拡大の推進
  2. 5月例会「第27回わんぱく相撲中信大会」
  3. 6月例会「わんぱく相撲第3回長野県大会」
  4. 「第36回アドベンチャースクール」(8月)
  5. 「第2回わんぱく相撲女子全国大会」(9月)
  6. 「第36回わんぱく相撲全国大会」(10月)
  7. 11月例会「塩尻 チャレンジユニバーシティ」
  8. 「第38回塩尻青年会議所旗争奪サッカー大会」への協力

総務委員会

総務委員会
委員長 太田 穂積
委員長
太田 穂積

基本方針

我々が日々青年会議所活動に邁進できるのも、一重に今までの歴史を作り上げてきた先輩の方々や我々の活動を支えてくださる地域の方々がいてこそです。そうした方たちに感謝の意を込めて、日々の活動の内容を青年会議所外に発信していくことが総務委員会の重要な使命と考えています。

また、時代の変化と共に塩尻青年会議所の在り方も変容してきていると思います。そのような状況においても青年会議所活動の本質である、地域の青年たちが集まり、主体的に地域のことを考え活動する場に参加する、という点は変わっていないのではないでしょうか。活動をする中で我々は地域や住民の方々に影響を与えることを目指していますが、まずは活動に参加しなければその影響を与えるチャンスにすら関わることができません。会員拡大はもちろんですが、塩尻青年会議所全体で活動を盛り上げられるよう、一人でも多くの会員に積極的な活動参加を促していきたいと考えています。

小松理事長が掲げる、「Movement~幸せで持続可能なまちを創造し、笑顔溢れる未来を共に創ろう~」のスローガンの下、1月に行われる定期総会では新しい一年のスタートをきるにふさわしい会の運営を目指します。

シニア親睦会では、これまで塩尻青年会議所の歴史を築き上げてこられたシニア会員の方々に感謝の気持ちを示すとともに、今後の活動に向けての学びが得られるような機会にしたいと思います。また、より多くのシニア会員と現役メンバーが交流し、友情を育むことができるような場を目指すと共に、シニア会員の方々に向けては次年度の理事メンバーのお披露目も行い、次年度へ繋ぐ場にしたいとも考えています。

塩尻青年会議所がより強固な組織となり、また次の代に引き渡せるよう、総務委員会としても精一杯下支えしていきたいと思っておりますので、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

年間事業計画

  1. 会員拡大の推進
  2. 1月例会「第106回定期総会」
  3. 8月例会「第107回定期総会」
  4. 9月例会「シニア親睦会」
  5. 12月例会「卒業式」
  6. 「新年祝賀会」(1月)
  7. 「会員手帳作成」(1月)
  8. 「理事会運営の協力」(議事録作成)
  9. メールマガジンの発信
  10. HP、メーリングリスト、LINE、電話等の管理

賛助会員(法人)順不同、敬称略

  • 中村病院
  • 中信興業株式会社
  • 塩尻市役所
  • 塩尻商工会議所
  • 株式会社エイ・デザイン
  • 株式会社 市民タイムス
  • 一般財団法人 塩尻・木曽地域地場産業振興センター
  • 株式会社 企成工業
  • 有限会社 中信紙工
  • 和彩 拓
  • やきとり大吉 塩尻店
  • 長野銀行 塩尻支店
  • 平成交通 有限会社
  • 株式会社パワーネット・フィールド
  • 株式会社しおじり街元気カンパニー
  • 美勢商事 株式会社
  • 笑亀酒造 株式会社
  • 株式会社 ヒライデ
  • 株式会社 オフィスP’dj
  • 有限会社 中部オーナメント
  • 京呉服 まつお
  • 有限会社 ムラカミ自動車
  • 有限会社 大津屋商店
  • 有限会社 丸山化成
  • 有限会社 平和自動車
  • 株式会社 八十二銀行塩尻支店
  • 三全精工株式会社

賛助会員(個人)順不同、敬称略

  • 宇治橋 淳
  • 浜 行雄
  • 矢ヶ崎 学
  • 小野 隆
  • 米窪 弘
  • 徳田 桂二
  • 伊藤 修
  • 吉江 慎太郎
  • 中野 潤
  • 松尾 直昭
  • 小野 伸二
  • 小松 裕
  • 石井 勉
  • 宇治橋 邦彦
  • 塚原 嘉之
  • 熊谷 風見
  • 中村 稔
  • 神戸 剛
  • 小林 正幸
  • 田口 正幸
  • 今井 隆士
  • 水谷 哲智
  • 小松 直
  • 小山 正晃
  • 相原 彰仁
  • 本林 貴史
  • 竹俣 克則
  • 奥原 裕幸
  • 米窪 直美